[HDF5] 2. HDF5 API
HDF5ライブラリはいくつかのインターフェイスやAPIを提供しています。これらAPIはHDF5ファイルやオブジェクトを作成、アクセス、操作するためのルーチンです。 ライブラリ自体はCで実装されています。FORTRAN 90, C++, Jacaプログラマーの仕事をやり易くするために、これら言語毎にHDF5関数のラッパーが開発されています。このチュートリアルではCとFORTRANラッパーを使って話を進めます。
HDF5ライブラリの全CルーチンはH5*
という接頭辞で始まり、この*
は目的の関数操作に応じた1、2文字の英大文字となります。FORTRANラッパーはh5
から始まり_f
で終わる形のサブルーチンとなります。
APIを以下に示します。
API | 内容 |
---|---|
H5 | ライブラリ関数群: 一般目的 (general-purpose) のH5関数 |
H5A | 注釈 (Annotation) インターフェイス: 属性のアクセスと操作ルーチン |
H5D | データセット (Dataset) インターフェイス: データセットのアクセスと操作ルーチン |
H5E | エラー (Error) インターフェイス: エラーハンドリングのルーチン |
H5F | ファイル (File) インターフェイス: ファイルアクセスのルーチン |
H5G | グループ (Group) インターフェイス: グループの作成と処理のルーチン |
H5I | 識別子 (Identifier) インターフェイス: 識別子のルーチン |
H5L | リンク (Link)インターフェイス: リンクのルーチン |
H5O | オブジェクト (Object) インターフェイス: オブジェクトのルーチン |
H5P | プロパティリスト(Property List) インターフェイス: オブジェクトプロパティリスト操作のルーチン |
H5R | リファレンス(Reference) インターフェイス: 参照のルーチン |
H5S | データ空間(Dataspace) インターフェイス: データ空間定義とアクセスのルーチン |
H5T | データ型(Datatype) インターフェイス: データ型作成と操作のルーチン |
H5Z | 圧縮 (Compression) インターフェイス: 圧縮のルーチン |